都道府県 東京都
助成額 800,000円
活動開始日 2023/5/1
活動終了日 2024/3/30
助成金で行った活動の概要
物価の高騰が続くなか、経済的に苦しい子育て世帯を食で応援することを目的に、助成を受けて取り組んだ。コープみらい様からのお米の寄贈が大きな支えになった。狛江市の協力で就学援助受給決定通知及び児童扶養手当現況届提出案内(ひとり親家庭)に申込み案内を同封し、申込フォームから希望を募る。学校給食のない時期の子育て応援食料支援は、①夏休み支援(8月実施):189世帯588人、18歳以下子ども数342人、宅配105、直接配布84。直接配布は当会倉庫前で「お渡し会」を実施した。②冬休み支援(12月実施):夏休み支援世帯を対象にメールで申込み受付。さらに狛江市のひとり親医療証送付時に申込書を同封。:198世帯614人、18歳以下子ども数360人、宅配122、直接配布76。③春休み支援(3月実施):①②で申込まれた世帯を対象にメールで申込受付。154世帯477人、18歳以下子ども数276人、宅配82、直接配布72。食品は、「食品ロス削減」「ロス食品を子育て応援に活かそう」と地域に呼びかけて市民から募り、全国フードバンクや生協連、東京都のマッチングで企業・団体から寄贈を受けて確保に努めた。
活動日数 98日
支援対象者実人数 614人
支援対象者延べ人数 1,679人
参加ボランティア実人数 16人
参加ボランティア延べ人数 490人
本助成金による活動の成果
子育て応援は、申込んだ全ての世帯に食料支援を行いたいとの思いから、本助成金で直接受け取りに来れない約6割309世帯に宅配便でお届けできた。前年度の支援、延べ568世帯に比べ約95%の支援となったが、アンケートでは「物価高のなかで、いくら節約に徹していても生活費は高くなり大変です。将来への不安がつのります。」などの回答も多く、支援継続の必要を痛感した。コープみらい様の寄贈米や東京都の非課税世帯支援米の寄付など、お米の寄贈が多かったこともあり、夏・冬・春休み支援以外に5、6、9、11、12、1、3月と7回「おすそ分けお渡し会」を実施したことで、支援する子育て世帯との関係性を深めることができた。「ひとり親になったばかりで落ち込むことが多いですが、温かい支援を実感して精神的にも助けられました。」などの声も多く、食の支援を通じた支え合いを実感できた。本事業を食品寄贈に協力する地域の団体や個人に知ってもらうことで、寄付や賛助団体の拡大ができた。
事業を実施する中で見えてきた課題と今後の取り組み
子育て応援食料支援でのアンケートから、コロナ禍と物価高騰で節約のため「人付き合いを極力なくす」「買い物に行かない、出かけない」「お金を使わない遊び場に連れて行く」など孤立・孤独感が読み取れ、親の仕事で子どもは留守番、一緒に出かけて遊ぶことも失われていると感じた。食料支援での「お渡し会」でスタッフとの交流から、アンケートでは「たくさんの方々の働きかけや思いやりを実感できるので、孤独感が薄れ、希望や幸せを感じます。」と書かれていた。親と子が一緒にこんな思いが持てるような「お渡し会」を工夫して取り組みたい。コロナ禍前に、冬休み支援で繋がった親子で道化師ショーを楽しむ会を実施しひとり親同士の親睦が図れ、昨年夏は三色パステル体験会を開催し、親子で楽しい時間を過ごせたと好評だった。食料支援だけでなく様々な体験会や見学会等通じて、少しでも親子と親同士での交流の場づくりの企画を進めたい。
助成決定した活動を報告したSNSやホームページのURL
https://x.gd/Iwobw
寄付してくれた人へのメッセージ
食料支援で実施したアンケートで、「物価高騰の中、限られた収入でやり繰りするのは大変です。ご支援いただいている寄贈者の方々には日々感謝しています。」など、コメントには、寄贈された団体からお米をはじめ多くの食品の提供を受けたことに対して、あつい感謝の思いが寄せられています。今後も企業・団体や個人で食品を寄贈される皆さんの想いを、支援を希望する子育て世帯に届けて行きたいと思います。