経済的な困難や不登校の子どもたちへの学習支援と居場所作り

団体名 特定非営利活動法人 無料塾ひこざ

都道府県 埼玉県

活動開始日 2023/4/7

活動終了日 2024/3/31

助成金で行った活動の概要
学習スペースを増やす為、今まで物置だった場所のリフォーム工事を実施しまし た。対象の部屋は床がコンクリートの土間でした。冬は大変底冷えしますし、靴を はかないといけないので使い勝手がわるく物置として使っていましたが、参加者 が多くなると、その部屋も学習室として使いようになりましたがスタッフやオンライ ン授業をするボランティアスタッフはアウターを着てその部屋にいました。リフォー ム工事は、コンクリート土間に床材をいれ上にカーペット材料を敷きました。床工 事では床面に傾斜があり床の傾き補修工事も伴いました。物置としても使う必要 があるので収納の棚を設置。物置を隠す為のロールスクリーンを設置しました。 新しく学習スペースができました。その場の暖房対策にファンヒーターを購入。ヒ ーターやパソコンを使う際のコンセントの設置工事も実施しました。また、設備機 材で現在使用中のプリンターが不具合が見られる為新しくプリンターA3複合機と それに伴いインクカートリッジの購入。マウス、コピー用紙、の購入をしました。当 団体の「無料塾ひこざ」は埼玉大学の近隣にあり埼玉大学の学生が学習支援に 関わっています。大学生は大学の春・夏・冬休みは通学定期を使用しないので 「ひこざ」の学習支援に参加する際の交通費の支給をしました。

活動日数 94

支援対象者実人数 27

支援対象者延べ人数 1,410

参加ボランティア実人数 48

参加ボランティア延べ人数 1,598

本助成金による活動の成果
物置だった部屋のリフォームしたことで、大変暖かくなりました。また靴を持ち運ん ではかなくても良くなり、塾生もめったに入りたがらなかった部屋が見違えるよう になり学習室が1部屋多くなりました。日常的には多くの学生や塾生でわちゃわち ゃしたムードで楽しそうにゲームやおしゃべりすることも多く見られますが、一人に なりたいときや集中して学習したいとき、相談したいときもあり、このように個別に なる部屋が使えるようになって大変有意義なリフォームになりました。ファンヒータ ーも手軽で暖かく速攻に温まるので助かります。また基本は学習支援ボランティ アと塾生は1対1で学習していますが、ボランティアの数が少ない時は授業形式の 学習支援もできるのではないかと展望があります。入塾の為の面談も今まではす ぐ横に塾生がいる中での話し合いで聞きこみにくい事情もありましたが、この部屋 を活用しプライベートなお話が出ても安心して話していただけるようになりました。 A3複合機は今までA4までしかプリントアウトできなかったのですが、A3が使える ようになり会報誌「ひこざ便」の印刷が公民館等に出向かなくても良くなり作業が 早まりました。また問題集なども見開きでコピー出来てはかどります。活動を支え る学生ボランティアへの交通費は活動に参加するほど経済的な負担がふえること になり、積極的に参加を促すことが憚れましたが、交通費を支給できることでボラ ンティア学生の経済的な負担が軽減されました。

事業を実施する中で見えてきた課題と今後の取り組み
築60年ほどの旧郵便局を利用していますが、開塾時より地元の工務店で改修工事を実施してきました。昔とは違って電源やネット使用など全く違った設備の対応には見た目では予期しない困難さがあり見積もりよりも経費がかかる場合があることがわかりました。元郵便局の為か、防犯に備えて侵入しにくくなっていることが、学習室としては災害時の避難経路の邪魔となる仕切りがあったり、現在は出入り口にしている扉が昔の通用口にあたる事で分かりにくなっていたりします。子どもが集まる場所として、より良い安全な環境つくりにはまだまだ時間と経費がか3かることが予測されました。今後は出入り口の夜間の照明や防犯カメラなどの設置も考えたい。防災の為の非難経路の改善も考えたい。また団体会員は地元が多いので交通費支給は考えませんが、ボランティア学生に関しては実費を合計すると高額になる人もあり参加を促したい分交通費は団体として支給したいし、学生からも「大変ありがたい!」との声がありました。交通費に関しては令和6年度も助成金をいただくことができましたが、助成金以外の捻出として寄付や賛助会員を増やす活動も考えていきたい。

助成決定した活動を報告したSNSやホームページのURL
無料塾ひこざ.jp
https://www.instagram.com/hikoza0203?igsh=MTc4dHl0NjFkdjAzcw==



寄付してくれた人へのメッセージ
この度は助成金をいただきありがとうございました。無料塾ということで、参加者 の子どもたちやその世帯に利用料等の徴収は致しませんので、寄付や会費が運 営費のベースになりますが、光熱費や通信費など必須の経費が優先であとは「ち ょっと我慢して・・」活動を運営しています。助成金をいただけるとリフォーム工事 で居心地がよくなったり、交通費が支給できたりと活動が活発になりました。これ からもよろしくお願いいたします。