「赤い羽根共同募金」は、「赤い羽根」をシンボルとする「たすけあい」の活動です。70年の歴史と、90%を超える知名度のある「赤い羽根共同募金」は、子どもたちが「福祉」や「寄付」を学ぶための最適なツールです。
日本は少子高齢化、人口減少社会を迎えており、これまで地域社会を支えてきた公的財源は減少していくものと考えられています。持続可能な社会を作っていくためには、「寄付」が非常に重要であり、子どものうちから「寄付の必要性」を理解させ、「寄付の文化」を根付かせていくことが必要です。
「赤い羽根共同募金」は、身近な地域の福祉活動を応援しています。地域の一人暮らしの高齢者が集まる場を作ったり、地域の障がい者が働ける施設を運営したり、子どもたちが安心安全に地域で暮らす環境を整えたり、皆さんの身近な場所で寄付が役立てられることが特徴です。子どもたちが、自分たちの住む町の福祉を学ぶ機会にもなります。
「赤い羽根共同募金」は、市区町村の区域ごとに「共同募金委員会」を置いていて、区域で集まった寄付の多くは、地域の代表者で構成される「助成審査委員会」で決められることになっています。小中学生の代表が、審査委員になっている例もあります。
「赤い羽根共同募金」は、寄付する人も、寄付をお願いする人も、みんながボランティアです。子どもたちが、気軽に関わることができる「ボランティア活動」です。活動を通じ、思いやりの心やたすけあいの精神を育むことができます。
「赤い羽根共同募金」は、都道府県ごとに、各都道府県共同募金会が実施主体となって行われます。都道府県共同募金会によっては、JリーグやBリーグなどのプロスポーツチームの選手を起用したポスターや、ご当地ピンバッジなど、地元でなじみのあるグッズを用意している場合もあります。
「赤い羽根共同募金」は、10月から翌年3月末までの6か月間を実施期間としているので、期間中いつでも実施することができます。
自分たちの地域で「赤い羽根共同募金」がどのように役立てられているのかを調べることで、地域の福祉について学ぶことができます。「つかいみちマップ」を作ったり、寄付が役立てられている団体や施設にインタビューに行ったりすることなどが考えられます。
「赤い羽根共同募金」の歴史は、日本における福祉の歴史でもあります。「赤い羽根共同募金」の歴史を調べることで、日本の戦後の歴史を学ぶことができます。また、「赤い羽根」の由来を調べたりする「赤い羽根共同募金トリビア」を調べることも、子どもたちの関心の喚起につながります。
実際に寄付を呼びかける「募金ボランティア」を体験することで、ボランティアについて身近に感じることができます。また、募金活動にあたって、みんなで呼びかけのポスターを作ることもでき、大人数で一斉に行うことができます。
募金箱コンクールを実施している市区町村共同募金委員会もあります。子どもたちは、どうやったら多くの人に寄付してもらえるか、趣向を凝らした募金箱を製作します。募金箱づくりを手伝うことを通じ、保護者の皆さんの参画を得られやすいのも、この取り組みの特徴です。
「赤い羽根共同募金」への寄付の使いみちは、「赤い羽根データベース はねっと」というホームページで市区町村ごとに公開しています。
「赤い羽根データベース はねっと」
問合せ先
所在地の都道府県共同募金会にお問い合わせください。学校向けの取り組み手引書も用意しています。
都道府県共同募金会