使いみちの報告
(ストーリーを伝える)
【対象】助成を受ける団体、共同募金担当者
共同募金の助成による活動は多様ですが、より寄付者の方の理解と共感をいただくためには、「一言で活動を紹介できるメッセージ」「活動を具体的にイメージするための事例」「活動の対象者や目的など助成に関するデータ」などを組み合わせて、伝えていくことが有効となります。
共同募金担当者の方の中には、毎年社会福祉協議会の広報誌などに共同募金の使いみちを詳しく細かく掲載しているのに、なかなかわかってもらえないと感じている方も多いのではないでしょうか。しかし、事業名と助成金額の一覧が文字だけで記載されていても、読んだ人たちの印象に残ることは難しいものです。助成先の活動について伝えるためにはまず、誰のために何をしているのか、はっきりとわかりやすく表示することが必要です。
また、共同募金の助成によって活動している人の生の声を伝えたり、活動によって地域での生活が支えられている人たち(受益者)の声をしっかりと伝えることで、共同募金が最終的にどこで役立っているのかが寄付者に伝わることにつながります。
なお、個人情報の問題から活動の対象者(受益者)の声を紹介する場合は、本人や保護者の了解を得たうえで行う必要があります。
また、募金に協力してくれた方へ活動報告を行う際は、写真なども紹介しながら、簡潔に分かりやすい文章で作成することを心がけましょう。
- メッセージや事例、データを組み合わせて伝える。
- 誰のための何の活動なのかを明確に表示するようにする。
- 活動者の声だけではなく、活動の受益者の声を伝える。
- 写真は活動する人や活動の中身がわかるものをする。
島根県・浜田市共同募金委員会での取り組み事例
島根県浜田市共同募金委員会では、市民向けのチラシを作成し、浜田市内で共同募金の助成を受けて行われる活動を分かりやすい形で紹介しています。活動中の写真や事業の簡単な紹介文によって、子どもたちや障害のある人、高齢者のための活動など幅広く共同募金が活かされていることが伝わる内容を心がけています。