2021年09月29日
○75回目の赤い羽根共同募金運動が、186億6千万円を目標額として、10月1日(金)からスタートします。
○パンデミックの状況下、居場所を失って孤立したり、経済的に困窮する方がたが増えています。
○全国すべての地域で、そうした困りごとを解決する活動に助成を行っている赤い羽根共同募金の役割は、例年にも増して重くなっています。
〇地域のたすけあいを支え続けるため、今年も赤い羽根共同募金運動は、さまざまに工夫しながら活動していきます。
○共同募金は、じぶんの町で集められたご寄付が、じぶんの町のたすけあい活動に活かされる「じぶんの町を良くするしくみ。」です。
○パンデミックにあって、通常の募金の呼びかけが難しくなるなか、各地域では知恵をしぼって、新しい募金手法を模索しています。
○助成においては、令和3年度は重点的に、パンデミックの影響で孤立化したり、経済的に困窮する方がたを支援する運動を各地で展開しています。
○ここでは、令和3年度の運動展開の重点に沿って、共同募金の「募金」と「助成」に関するトピックをご紹介します。
コロナ禍で対面型の街頭募金活動がほとんど実施できないなか、神奈川県共同募金会では試行的にSuica端末を用いた街頭募金の試みを実施することとなりました。
寄付者の任意の金額を、設置された端末を使って寄付する仕組みで、「接触」の機会をもたない街頭募金の手法として試行されることになりました。
10月4日、5日の10時から14時まで、JR東日本の協力により、横浜市の桜木町駅で街頭募金活動を実施するほか、以後県内で設置を希望するイベント会場等でも同様の取り組みを行う予定です。
令和2年度、パンデミックの影響により、「晴れの舞台である成人式」「練習の成果を発揮するスポーツ少年団、部活動の大会」「大切な仲間の門出を祝う歓送迎会」など多くの催しが延期・中止となりました。
栃木県共同募金会鹿沼市支会では、このような中でも「感謝」や「つながり」を忘れず、少しでも前を向いて進めるように、大切な人との思い出作りの活動を赤い羽根共同募金の助成により、応援することにしました。
ルールはたった一つ。「大切な人のために思い出になる事」として、市内在住の方から活動を募集しました。
採用された活動は、クラスメイトとの卒業記念品づくりや施設で暮らす祖父母とのリモート会食会など多様ですが、どれもコロナ禍において明るく前向きに過ごすことができました。
▼思い出作り応援事業報告動画は下記よりご覧いただけます。
https://www.youtube.com/watch?v=Ps8EGcw_uZ8
福井県共同募金会では、共同募金運動に先立って展開されている「赤い羽根 新型コロナ感染下の福祉活動応援全国キャンペーン」の一環として、経済的な理由で生理用品を買うのに苦労している女性を対象とした、募金と配布のキャンペーンを展開しています。
キャンペーンは、普段から共同募金の助成を受けて活動を行っている地域の母子寡婦福祉連合会等と協働し物資が届く仕組みを構築しつつ展開されています。
行政などでも、生理用品を配布する取り組みに着手する地域が増えていますが、配布が窓口受付であることから、利用をとまどう方も多いといいます。
このキャンペーンでは、利用者の側に立って、訪問による手渡しなどを行うことによって、利用する際の心理的な不安を軽くするよう、配慮しながら展開されています。
長期化する新型感染症の影響下において①国内に在住し、さまざまな困難の状況にある外国にルーツがある人たちへの支援活動を応援する助成および②医療ケア児や障がいがある子どもたちの療養環境向上の活動を応援する助成を実施いたします。
①「外国にルーツがある人々への支援活動応援助成」は、新型感染症の影響によって、生活に困窮する、社会的に孤立する、必要な情報や医療につながりにくい等、さまざまな困難の状況にある外国にルーツがある人たちへの多様な支援活動を応援するもので、9月下旬から助成応募受付開始を予定しています。
②「医療ケア児や障がいがある子どもたちの療養環境を向上させる活動を応援する助成」については、2021年内の助成応募受付開始を予定しています。
令和3年度は、社会情勢に鑑み、毎年実施している著名人ボランティアによる街頭募金イベントは、開催を見送ることとしました。
その代わり、著名人の皆さまにメッセージをいただき、共同募金運動への参加を呼び掛ける「オンライン・キックオフイベント」動画を作成しました。
動画では、NHK大河ドラマ『青天を衝け』で、渋沢栄一の娘 うたを演じる小野莉奈さん、厚生労働大臣の田村憲久さん、赤い羽根サポーター(共同募金運動ポスターモデル)の桜井日奈子さん、大相撲七月場所三賞受賞者である琴ノ若関、豊昇龍関ほかからメッセージをいただいています。
「オンライン・キックオフイベント」動画はYoutube「赤い羽根共同募金チャンネル」にて10/1(金)の12時から配信いたします。
★小野莉奈さんからのメッセージから★
渋沢栄一は、起業家として活躍しただけではなく、社会体制が大きく変化した時代に、現代でいう社会福祉の充実のために力を尽くした人物でもあります。
経済と社会福祉、その双方に、自分の利益のためでなく、社会のためにお金を生かすという渋沢栄一の信念が貫かれています。
新型感染症により、不安を抱える人、生活が困難になる人が増えていると言われていますが、渋沢栄一が今の時代を生きていたならば、きっと、社会で生きるみんなが助け合い、支え合うための行動を起こしていたと思います。
赤い羽根共同募金チャンネル https://www.youtube.com/user/TheCCCJ
令和3年度共同募金運動のポスターモデルは、今年も桜井日奈子さんにお願いをしました。
桜井日奈子さんには、令和元年度から赤い羽根サポーターとして、共同募金運動にご参加いただいております。
また、今年はポスターモデルのほか、令和3年度共同募金運動テレビCMや10/1正午に公開予定の「オンライン・キックオフイベント2021」にもご出演いただいております。
ポスターやテレビCMは全国各地の公共施設等で掲載されます。
今年も桜井日奈子さんと一緒に運動を盛り上げていきたいと思います。