2022年10月19日
社会福祉法人中央共同募金会(会長 清家 篤)は、全国的に取り組むべき社会課題の解決をめざし、さまざまな分野で助成を行う「赤い羽根福祉基金」*1の取り組みのひとつとして、全国47都道府県の共同募金会を通じて、100カ所のこども食堂を支援します。
5年目となる今年も、アサヒ飲料株式会社(代表取締役社長 米女 太一氏)からのご寄付900万円をもとに、こども食堂の運営にかかる費用(食材費、会場費、調理器具等の購入費、設備費等)を助成します。
また昨年同様、新型コロナウイルスの感染拡大の影響を受けて、衛生管理のための消耗品の購入費などにも充てられます。
このご寄付は、「三ツ矢」の日(3月28日)・「カルピス」の誕生日(7月7日)に関連する「三ツ矢」ブランド・「カルピス」ブランドの売上の一部をご寄付いただくものです。あわせて、同社からは助成先のこども食堂に対し、『三ツ矢サイダー』と『カルピスウォーター』が寄贈されます。
さらに、一般社団法人全国食支援活動協力会の協力により、3県において、県内のこども食堂同士が運営の工夫や情報を交換しあう場となる、ネットワーク構築の費用に対しても助成を行います。
支援対象 |
支援内容 |
(1) 全国100カ所のこども食堂 (東京都・大阪府:各4カ所 |
・こども食堂の運営にかかる費用の助成 ・「三ツ矢サイダー」PET500ml、「カルピスウォーター」PET500mlを寄贈 |
(2) 3県(青森県、群馬県、香川県)の |
・県内の食支援活動団体のネットワークをつくるための費用(広報活動、イベント経費、会議開催費など)の助成 |
※「カルピス」はアサヒ飲料株式会社の登録商標です。
中央共同募金会は、これまでも「赤い羽根福祉基金」の助成を通じ、「こども食堂」に関わる活動を応援してきました。助成の成果もあって「こども食堂」の件数は年々増加しています(2018年2,286カ所、2019年3,718カ所、2020年4,960カ所、2021年6,014カ所。むすびえ調べ)。
しかし、その運営には、まだ多くの課題があり、「活動資金や人材などの運営基盤が弱く、継続した活動が難しい」「食物アレルギー対策・衛生管理など運営上の悩みについての相談先が少ない」などに加えて、新型コロナウイルス感染拡大の影響による「食事の提供から弁当の配食や食材配布への切り替え」や「利用者増加への対応」さらに、物価高による影響で活動資金が不足する状況も見られています。
アサヒ飲料株式会社からのご寄付により、こうした「こども食堂」の活動を資金面で応援することで、ひとり親家庭や困窮する家庭、困りごとを抱え孤立しがちな子どもたちの課題解決をめざします。
*1「赤い羽根福祉基金」は、赤い羽根の中央共同募金会が運営する基金として、2016年に創設されました。
公的制度や施策等では対応できていない分野において、社会課題解決のための新たな活動やしくみを構築する先駆的・モデル的な事業を、資金面で応援することで、誰もが支え・支えられる地域づくりをめざしています。
◆「赤い羽根福祉基金」について