NHK歳末たすけあいは、かねてから社会福祉に深い関心を示していた日本放送協会が中央共同募金会と提携して、昭和26(1951)年以来、継続的に実施している運動です。
長らく「みんなで明るいお正月を」というキャッチフレーズによって、国民に親しまれてきたNHK歳末たすけあいは、昭和26(1951)年に始まった当初は、戦災者・引揚者など不遇な生活を送る人たちに、心をこめてお餅代を贈り、その子どもたちにささやかなお年玉を贈ることが趣旨でした。
その後も、生活困難者等のための支援を行い、特に、身体障がい児・者、知的障がい児・者、支援を必要とする高齢者等を対象とした配分を重点的に実施してきました。
平成24(2012)年度には、前年の東日本大震災の発生を受け、「災害」を重点テーマとし、全国の共通テーマとして被災地や被災者の支援を目的とした活動への助成を進めました。
また平成25(2013)年度からは、共同募金運動の全国共通助成テーマである「地域から孤立をなくそう」を重点テーマに加え、「災害」と「孤立」の2つのテーマを重点として取り組んでいます。
なお「NHK歳末たすけあい」では、長らく「義援金」という呼称を用いてきましたが、災害の頻発により実施頻度が増した「災害義援金」と区別するため、平成23(2011)年度からは「寄付金」という呼称に改めました。
「NHK歳末たすけあい」は国内のたすけあいとして昭和26(1951)年から始まりましたが、昭和58(1983)年からは日本赤十字社による「NHK海外たすけあい」も始まりました。現在は、NHK、中央共同募金会(歳末たすけあい)、日本赤十字社(海外たすけあい)、NHK厚生文化事業団の4者による「たすけあい」として毎年12月に実施しています。