2024年05月20日
中央共同募金会が実施する「赤い羽根福祉基金」では、公的制度やサービスでは十分に対応できない地域課題や、制度のはざまにある社会課題の解決に向けて、先駆的で全国的なモデルとなる取り組みに対し助成を行っています。
「赤い羽根福祉基金」助成事業の活動報告動画を公開しています。「認定特定非営利活動法人ピッコラーレ」(2020年度から2022年度助成) の社会から孤立し適切なサポートにつながることの出来ない10代20代の若年妊婦に対する相談支援活動、「特定非営利活動法人リネーブル・若者セーフティネット」(2022年度助成) の ニート・早期離職を繰り返す若者に対する孤立を防止するコミュニティづくりと就労支援活動、「特定非営利活動法人エンパワメントかながわ」(2020年度から2022年度助成)の「デートDV(恋人間の暴力)」の被害者や保護者や友人、自分自身の加害に気づいた人たちへのLINEによるチャットの相談支援活動など、さまざまな社会課題に取り組む多様な活動に支援しています。
さまざまな生きづらさを抱える方々の実態とその方々に寄り添い、支えようと活動している団体の皆さんの想いを汲み取っていただければと思います。活動報告動画は下記のリンクよりご覧いただけます。
「赤い羽根福祉基金」は、多くの企業・団体、個人の寄付者様からのご寄付により助成事業を行わせていただいています。改めて、多くの寄付者の皆さまのご支援に感謝申し上げます。
幼少期からの虐待や貧困、DVや精神疾患などを背景に、社会から孤立し適切なサポートにつながることの出来ない10代20代の若年妊婦に対して、衣食住を提供する居場所「ぴさら」でのサポートと適切な支援機関や団体につないでいく相談支援活動を実施しました。
「デートDV(恋人間の暴力)」の被害者や保護者や友人、自分自身の加害に気づいた人が、いつでも、どこからでも、相談につながることを目指し、LINEによるチャットの相談支援体制を構築し、DVや虐待の連鎖を断ち切り、若年のうちに「デートDV(恋人間の暴力)」を防止するための相談支援活動を実施しました。
生活困窮者や外国籍住民、独居生活が困難な高齢者・障がい者など、必要な福祉を受けられないまま行き先がない方々に空き家を改修したシェアハウス「ぽかぽかホーム」を整備し、居住支援、生活面での自立に向けての就労支援活動を実施しました。
精神疾患をもつ親とその子どもを対象とし、親子間の精神的安定を図れるよう、精神疾患を持つ方々が安心して相談できる相談窓口を設置するとともに、親のメンタルケアを行う精神保健機関と子どものサポートを行う子育て機関の双方に関わる保健師を中心としたネットワークを構築した支援活動を実施しました。
生きづらさを抱え、ニート・早期離職を繰り返す若者・非正規雇用で働く若者に対し、働くための準備に向けたコミュニティを提供し、社会的孤立からの脱却を目指すとともに、ITスキル習得に特化したプログラムを開発並びに地元企業と協働したプロジェクトを通じた就労支援活動を実施しました。